キヤノンの独創。青色の光を制御するBRレンズを組み込んだ新設計。
11群14枚のレンズで構成された光学系


色収差を高度に補正する新開発BRレンズ
蛍石レンズやUDレンズ、スーパーUDレンズを開発することでレンズの宿命とも言える色収差を補正してきました。しかし、今までの技術では色収差が残ってしまう補正の難しいレンズがありました。
そこで新たに開発したのがBRレンズです。BRレンズは、青色(短い波長域)の光を大きく屈折させる新開発のBR光学素子を採用した複合レンズ。
青色の光の進路を制御し、凸レンズ、凹レンズを組み合せることにより、集光位置を限りなく一点にすることに成功。
大口径レンズに出やすい色にじみ(軸上色収差)を高度に補正。絞り開放から高い描写性能を実現しています。

■青色(短い波長域)の光を大きく屈折させて光の進路をコントロール


■色のにじみを徹底的に除去。絞り開放から高画質
いままで色収差が発生しやすかったエッジ部分が、新開発BRレンズの採用により、絞り開放でも大幅に除去されています。


研削非球面レンズやUDレンズを活用。画面中心から周辺部まで、高画質。
新開発BRレンズをはじめ、研削非球面レンズ、UDレンズなどの効果的な配置により、絞り開放F1.4においても画面の隅々まで緻密に描写することが可能です。


画面周辺部、夜景や星空の点光源も、点を点として描写。
画面周辺部の点光源に生じるにじみ、サジタルハロを制御。絞り開放時でも1点1点の光を点としてクリアに描写。


フレア・ゴーストを低減する特殊コーティングSWC。
特殊コーティングSWC(Subwavelength Structure Coating)は、レンズの表面に可視光の波長よりも小さいナノサイズのくさび状の構造物を無数に並べることで、光の反射を抑制します。入射角が大きな広角レンズなどでも優れた反射防止効果を実現し、フレアやゴーストの発生を大幅に低減しています。


開放F値1.4の明るさを生かし、美しいボケ味を実現。
大口径レンズの魅力のひとつ、被写界深度の浅さを生かした大きなボケ味を追求。9枚羽根の円形絞りを採用し、背景の点光源も含めて、より美しいボケ形状を実現しています。

被写体に0.28mまで近寄れる近接撮影能力。
最短撮影距離は従来レンズの0.3mから短縮され0.28mに。最大撮影倍率は0.18倍から0.21倍へ向上。広角レンズでありながら、被写体に接近した撮影が可能。ボケ味のきいた写真表現が可能です。

汚れに強い、フッ素コーティングを採用。
汚れが付着しやすいレンズ前面・後面にフッ素コーティングを採用。油分や水をはじきやすく、レンズに付着した油分なども簡単に拭き取りが可能です。


過酷な環境に耐える、高耐久性、防塵・防滴構造。
メカ構造を見直すことで、高耐久性と鏡筒部の高耐振動衝撃性を追求。さらにマウント部、スイッチ部、フォーカスリングなどに防塵・防滴構造を採用。

撮影者の意思に呼応する、快速・快適AF。
リアフォーカス+リングUSM(超音波モーター)により、高速で静かなAFを実現。さらに、高速CPUと最適化されたAFアルゴリズムで高精度化・最適化を達成。

ピント微調整ができる、フルタイムマニュアルフォーカス
AF後にシャッターボタン半押し状態でフォーカスリングを回し、ピントの微調整ができるフルタイムマニュアルフォーカス機構を搭載。