キャリブレーションセンサーを内蔵
CGシリーズは、モニター筐体下部に自身でキャリブレーションを行う「キャリブレーションセンサー」を内蔵しています。センサーはキャリブレーション時のみスイングして現れるため、取付け取外しの手間が省けて効率的です。
工場調整時に、液晶パネルとセンサーとのばらつきを調整。画面中央が最適に調整できるように、センサーの測定位置と画面中央との相関を取っているため、精度の高いキャリブレーションを実現でき、統一した色環境を構築することができます。


セルフキャリブレーションを実施
あらかじめ再調整タイミングを設定することで、作業者不在時やPC電源オフ時も、内蔵のキャリブレーションセンサーが自動で再キャリブレーション(色域・白色点・輝度の再調整)を行うセルフキャリブレーションに対応。実施忘れを防ぎ、常に正しい表示で作業することができます。また、作業者が定期的にキャリブレーションを行う負担を大幅に軽減できるため、作業効率アップにつながります。


特定の外付けセンサーを基準とした色管理も可能
基準としたい外付けセンサーの測定結果に、モニターに内蔵されたセンサーの測定結果を合わせること(コレレーション)ができます。これにより、内蔵された センサーを使用しながら、基準としたい外付けセンサーに沿ったモニターの色管理が可能です。コレレーション後はセルフキャリブレーション機能を使い、自動でその状態を維持できます。


Adobe RGBをほぼ再現できる広色域対応
Adobe RGB色域を99%カバー。Adobe RGBで現像・撮影したデータを正しく表示可能です。例えば鮮やかな青空、新緑の緑色など、sRGB相当の一般的なモニターでは再現しきれない色まで忠実に再現できます。映像制作で使われるDCI規格も95%とほぼカバーします。また、印刷業界の標準色であるJMPAカラー、Japan Colorもカバー。制作段階から印刷物の仕上がりの色味をモニター画面上で確認できるため、刷り直しのコスト削減やスムーズな作業進行をサポートします。


画面表面のぎらつきが少ないIPSパネル
複数の人がさまざまな方向からモニター画面を見ても、角度によって白浮きや色変化しにくく、同じイメージを共有できます。また、画面表面のぎらつきが少ないパネルを採用しました。


個別調整で実現する、滑らかな階調表現
工場で1台ごとにRGB各色0~255のすべての階調を調整しています。理想のガンマ値になるよう、最も適した値を16bit-LUT(65281階調)を使って選択し、256階調に再割り当て。これにより、モニターごとにばらつきのない、極めて滑らかな階調表現を実現しています。


10bit表示時にさらに豊かな色再現が可能
DisplayPortとHDMIでの接続時に10bit入力に対応し、10bit表示時には従来の8bit表示と比べ、さらに豊かな約10億7374万色の色再現と滑らかな階調表現を実現します。多階調での制作・確認作業に活用できます。

・10bit表示には10bit出力に対応したグラフィックスボードとソフトウェアが必要です。また、HDMI接続時は、DeepColor対応機器も必要です。


表示の中核を担うASICを独自開発
独自開発の最新の制御ICチップ(ASIC)を搭載し、モニター画面の表示を調整しています。独自の機能とアルゴリズムで制御することで、精度の高い色演算処理を行い、滑らかな階調表現や安定した表示を実現しています。

すぐに正しい表示で作業できるようにすばやく表示を安定
モニターの電源を入れてからわずか7分※で輝度、色度、階調特性が安定するように設計されています。表示が安定するまでの時間は、従来比4分の1以下。短時間のうちに、信頼できる表示で使用できます。撮影スタジオでの確認用など、移動して使う場合にもすぐに撮影を始められます。
※メーカー測定条件による。


画面の隅々まで均一表示
液晶パネルは、画面の部分ごとに輝度や色度のムラが現れることが避けられず、正しい色表現が妨げられることがあります。ColorEdgeは、独自のデジタルユニフォミティ補正回路を搭載。輝度と色度が均一になるように画面全体、全階調で補正を行い、画面の表示均一性を保ちます。さらに、CG247では、周囲の温度変化、色温度や輝度の変更に対しても、安定して画面の表示均一性を保つように設計された最新の回路を搭載。さまざまな環境で安心してお使いいただけます。また、正しく調整された証であるユニフォミティ測定結果(調整データシート)を添付しています。


安定した表示をキープ
モニターの輝度は徐々に経年変化し、暗くなります。ColorEdgeは、その経年変化によるバックライトの輝度低下を回路内に搭載したセンサーで測定し、適切に補正。このセンサーによって、輝度変化に伴う色度変化も抑えています。

また、モニター内部に周囲の温度変化を感知するセンサーも搭載。温度変化に伴う色度変化を抑制し、階調特性(ガンマ値)の変化も補正しています。
日本特許第3171808号

暗所での表示に強い
バックライトを常に点灯して画像表示する液晶モニターの特性上、難しかった黒のディテールの表現力を向上しています。高コントラスト比で、白浮きを抑えた引き締まった黒色を表示できます。


1080 / 24p対応
毎秒24コマで制作された映像をモニターで表示する際に、通常のモニターでは毎秒60コマに変換するプルダウン処理が行われ、動きに不自然さが生まれる場合がありました。CG247は、1080/24p対応により、映画フィルム本来の動きを失わずにモニター上で作業ができます。

I/P変換対応
HDMI端子は、I/P(インターレース/プログレッシブ)変換に対応しているため、テレビ・ビデオ信号に使用されているインターレース信号のプログレッシブ信号変換が可能。映像のちらつきを防止し、滑らかに表現できます。

暗所で使いやすいLEDフロントボタン
CG247は、暗所で作業することの多い映像制作現場でもボタンの内容を確認しやすいLEDフロントボタンを採用し、ボタンの視認性が向上しています。


高コントラスト比を重視する設定が可能
画面の表示ムラ低減を重視するデジタルユニフォミティ補正(DUE)回路の設定として、映像制作モニターに求められる高輝度・高コントラスト比を重視するオプション設定を用意。モニターの前面ボタンから、簡単に切替え可能です。

3D-LUTを活用した正確な色表示
画像表示において特定の色をRGB立体上で個別に調整できる3D-LUTを搭載しています。ColorNavigator 6、ColorNavigator NXのエミュレーション機能を使い、映画フィルムの特性ファイルである3D-LUTファイルを適用した表示が可能です。
日本特許第4808588号


豊富なカラーモードを搭載
代表的な放送規格で定められた色域・ガンマを再現するEBU、Rec.709、SMPTE-C、DCIモードを備えています。各モードは前面ボタンで簡単にモード切替が可能です。 また、Adobe RGB色域を再現するAdobe RGBモードも搭載しています。これらのモードの表示精度は、内蔵のキャリブレーションセンサーを使い、簡単に維持・更新することができます。


セーフエリアマーカー機能搭載
CG247は、どのような表示機器でも問題なく表示される画面領域を枠で表示する機能を搭載。マーカーの色も変えられるため、画像に左右されず、表示エリア内に字幕などの情報を適切に配置できているか確認できます。
HDMI接続時のみ。


豊富な入力端子
DVI端子、DisplayPort端子、HDMI端子を各1系統搭載し、全入力ポートで1920×1200表示に対応しています。HDMI端子はI/P(インターレース/プログレッシブ)変換に対応しているため、HDMI端子にデジタルカメラを直接接続し、撮影画像のプレビュー用途でもお使いいただけます。
また、DVIケーブルに加え、Mini DisplayPort~DisplayPortケーブルを付属(※新品の場合です)。Thunderbolt/Mini DisplayPort出力付きのMacユーザーもケーブルを追加購入する必要がありません。
USBアップストリームは2系統搭載。2台のPCで使用する場合も、ケーブルをつなぎ替えることなくキャリブレーションできます。


外光の映り込みを防ぐフード
モニターの上部および左右の側面をそれぞれ囲い込むことができ、蛍光灯の映り込みなどの外光反射を効果的に防ぎます。また、遮光フードは縦回転時にもご使用いただけるように設計。ポートレート写真の表示などに便利です。
※縦表示には、縦表示に対応したグラフィックスボードやソフトウェアが必要です。

クリエイティブワークが快適な広い作業領域
24.1型WUXGA(1920×1200)解像度で、カラーパレットなどの作業ツールが作業領域を侵すことなく、A4見開き実寸2ページ分を表示できます。


使いやすさを考えた調整範囲の広いスタンドを採用
昇降・チルト・スウィーベルの可動範囲が広いスタンドを採用。作業者に合わせて快適なモニター位置に画面の高さ・角度を調整できます。