キャリブレーションセンサーを内蔵
CGシリーズは、モニター筐体下部に自身でキャリブレーションを行う「キャリブレーションセンサー」を内蔵しています。センサーはキャリブレーション時のみスイングして現れるため、取付け取外しの手間が省けて効率的です。
工場調整時に、液晶パネルとセンサーとのばらつきを調整。画面中央が最適に調整できるように、センサーの測定位置と画面中央との相関を取っているため、精度の高いキャリブレーションを実現でき、統一した色環境を構築することができます。


自動で再キャリブレーションを実施
あらかじめ再調整タイミングを設定することで、使用者不在時やPC電源オフ時も、モニターが定期的に自動で、記憶した調整結果やプリセットのカラーモードに再キャリブレーションを行うことができます。実施忘れを防ぎ、常に正しい表示で使用することができます。また、使用者が定期的にキャリブレーションを行う負担が大幅に軽減できるため、作業効率アップにつながります。輝度・白色点・色域を再調整し、調整目標を4つまで管理することができます。
※日本特許第4809453号


Adobe RGBカバー率99%で鮮やかな色彩表現
広色域Adobe RGBで撮影・現像したデータをほぼ忠実に表示できます。sRGB相当の一般的なモニターでは再現しきれない鮮やかな青空、新緑の緑色を再現でき、クリエイターの表現の幅を広げます。印刷業界の基準色JMPAカラー、Japan Colorもカバー。また映像制作で使われるDCI規格も93%カバーし、制作段階から仕上がりの色味を確認でき、スムーズな作業進行をサポートします。


暗所での表示に強い引き締まった黒色表現
バックライトを常に点灯して画像表示する液晶モニターの特性上、難しかった黒のディテールの表現力を向上しています。高コントラスト比で白浮きを抑えた引き締まった黒色を表示でき、映像制作市場など暗所で使用する場合に有効です。


画面表面のぎらつきが少ないIPSパネル採用
複数の人がさまざまな方向からモニター画面を見ても、角度によって白浮きや色変化しにくく、同じイメージを共有できます。また、画面表面のぎらつきが少ないパネルを採用しました。




広色域LEDバックライト搭載で消費電力を削減
色再現性能の高い広色域LEDバックライトを搭載。従来の蛍光管を使ったバックライトに比べ、標準消費電力を40%も削減しました。また、画面の温度上昇も抑えられ、ファンレス設計を実現しました。LEDバックライトは、有害物質の水銀の含有がなく、廃棄時の環境負荷を低減できます。


表示のちらつきが気になりにくい調光方式
バックライトを低輝度で調整する際にも、画面のちらつきが起こりにくい調光方式(高速PWM調光※)を採用。調光周波数:約18,000Hzで、人の目で感知できないレベルのちらつきまで抑制。気がつかない内に発生していた疲れ目の緩和効果も期待できます。
※ PWM調光とは…バックライトの点滅する間隔で明るさを制御する調光方式。デメリットとして低輝度での点滅で、ちらつきが気になる場合がある。高速PWM調光では、消灯時間が従来のPWMの1/100程度で知覚できないため、ちらつきが気になりにくい。

画面の隅々まで均一表示
液晶パネルは、画面の部分ごとに輝度や色度のムラが現れることが避けられず、正しい色表現が妨げられることがあります。CG277は、独自のデジタルユニフォミティ補正回路を搭載。輝度と色度が均一になるように画面全体、全階調で補正を行い、画面の表示均一性を保ちます。周囲の温度変化、色温度や輝度の変更に対しても、安定して画面の表示均一性を保つように設計された最新の回路を搭載。さまざまな環境で安心してお使いいただけます。製品には正しく調整された証であるユニフォミティ測定結果(調整データシート)を付属してお届けします。


16bit-LUTを使った個別調整で実現する、滑らかな階調表現
工場で1台ごとにRGB各色0~255のすべての階調を調整しています。理想のガンマ値になるよう、最も適した値を16bit-LUT (65281階調)を使って選択し、256階調に再割り当て。これにより、モニターごとにばらつきのない、極めて滑らかな階調表現を実現しています。
※日本特許第3976095号


電源を入れてからわずか7分※、 すばやく表示を安定
モニターの電源を入れてからわずか7分※で輝度、色度、階調特性が安定するように設計されています。短時間のうちに、信頼できる表示で使用でき、撮影スタジオなどで移動して使う場合にも、すぐに撮影画像の確認を始められます。
※メーカー測定条件による。


10bit表示時にさらに豊かな色再現が可能
DisplayPortとHDMIでの入力時、10bit入力に対応。10bit表示時には、従来の8bit表示に比べ、さらに豊かな約10億7374万色の色再現を実現し、多階調での制作・確認作業に活用可能です。

※10bit表示には10bit入力に対応したグラフィックスボードとソフトウェア、HDMI接続時はDeepColor対応機器が必要です。


豊富な入力端子
DVI端子、DisplayPort端子、HDMI端子を各1系統搭載し、全てのポートで2560×1440の高解像度表示を実現しています。HDMI端子は、I/P変換に対応しているため、テレビ・ビデオ信号に使用されているインターレース信号のプログレッシブ信号変換が可能。映像のちらつきを防止し、滑らかに表現できます。デジタルカメラを直接接続し、撮影画像のプレビュー用途でもお使いいただけます。USBアップストリームも2系統搭載しているので、2台のPCで使用する場合も、ケーブルをつなぎ替えることなくキャリブレーションできます。


クリエイティブワークが快適な広い作業領域
27.0型の2560×1440解像度で、正確な色表示に加えて広い作業領域がクリエイティブワークの効率アップをサポートします。頻繁なウインドウの切替えやスクロールの手間が省け、A4見開きサイズを余裕を持って表示できます。


調整範囲の広いスタンドを採用
昇降151.5mm、スウィーベル344°、チルト25°、縦回転対応のスタンドを搭載。使用者に合わせて快適なモニター位置に画面の高さ・角度を調整できます。


縦回転時も取付け可能な遮光フード
フード内側は、無反射加工を施し、画面からの反射を防止。蛍光灯の映り込みなどの外光反射を効果的に防ぎます。また、遮光フードは縦回転時にもご使用いただけるように設計しています。

豊富なカラーモードを搭載
代表的な放送規格で定められた色域・ガンマを再現するEBU、Rec.709、SMPTE-C、DCIモードを備えています。各モードは前面ボタンで簡単にモード切替が可能です。 また、Adobe RGB色域を再現するAdobe RGBモードも搭載しています。これらのモードの表示精度は、内蔵のキャリブレーションセンサーを使い、簡単に維持・更新することができます。


幅広い信号入力に対応
毎秒24コマで制作された映像をモニターに表示する際、通常のモニターでは毎秒60コマに変換するプルダウン処理が行われ、動きに不自然さが生まれることがありましたが、CG277では、HDMI接続時、1080/24pに対応し、映画フィルム本来の動きを失わずに表示できます。
またDisplayPort入力時、 2560×1440解像度に映像制作で普及しつつある4K×2K解像度を簡易表示できる機能を付加しています。30フレーム/秒までの4096×2160、3840×2160解像度の信号を画面に縮小表示し、撮影・編集コンテンツの確認に活用できます。

3D-LUTを活用した表示
画像表示において特定の色をRGB立体上で個別に調整できる3D-LUTを搭載しています。 ColorNavigator 6、ColorNavigator NXのエミュレーション機能を使い、映画フィルムの特性ファイルである3D-LUTファイルを適用した表示が可能です。
※日本特許第4808588号

暗所で使いやすいLEDフロントボタン
暗所で作業することの多い映像制作現場でもボタンの内容を確認しやすいLEDフロントボタンを採用し、ボタンの視認性が向上しています。

セーフエリアマーカー機能搭載
一般的な環境で放送される際の表示エリアを枠で表示する機能を搭載しています。オーバースキャン表示時、表示エリア内に字幕などの必要な情報を適切に配置することができます。
※HDMI接続時のみ