APS-Cサイズ 1630万画素「X-Trans CMOS」フィルム発想の新カラーフィルター配列で、光学ローパスフィルターを使わない理想的なセンサー。
モアレの発生要因を根本から解決する新発想のフィルター配列。その非周期性を高めたカラーフィルターはモアレや偽色の発生を抑え、光学ローパスフィルターを不要にします。光学ローパスフィルターをなくすことにより、レンズから入る光を十分に受け入れ、本来の解像力や描写力を限りなく高めます。


高画質を実現するオリジナルXマウント
ミラーレスの特長を活かした短いフランジバック(17.7mm)とレンズを深くもぐり込ませる広い開口部を確保。これによりレンズのバックフォーカスを短くし、周辺光量の低下を防ぎ、画面周辺までの高い解像度を実現します。さらに、マウント部を通じてあらゆるレンズ情報をボディ側に伝達する機構を搭載し、撮影者が望む最も美しい写真表現を可能にします。


ハイブリッドマルチビューファインダー
レンズに合わせて倍率を変化させる、進化したハイブリッドビューファインダー。
「ファインダーを覗いて撮る」。このシンプルなスタイルこそが撮影の原点。その原点を追求し生まれた、光学式と電子式を自在に切り換えられる「ハイブリッドビューファインダー」がさらなる進化を遂げました。装着するレンズに合わせて自動的に光学倍率(広角/標準)とフレームサイズ(多段階)を適応させる、ハイブリッド「マルチ」ビューファインダーが、覗くたびに新たな世界を発見し、撮る歓びを喚起します。
  • クリアな光学像で撮影情報を把握できる光学ファインダー[OVF]
    液晶パネルに描かれたシャープなブライトフレームで気持ちのよいフレーミングができます。さらに、ファインダー内には撮影者が必要な情報をカスタマイズして表示できるので、設定を確認しながら撮影を楽しめます。
  • 仕上がりを予測しながら、完璧なフレーミングができる電子ビューファインダー[EVF]
    0.47型・約144万ドットの高精細液晶により、視野率約100%のシャープな画像を表示。撮影前のライブビューや撮影後のポストビューも鮮やかに映し、マクロ撮影など厳密なフレーミングが必要な場合に最適です。
  • 光学倍率が切り換わる変倍式ハイブリットビューファインダー
    専用レンズを交換すると、自動的にファインダー倍率が切り換わり、ブライトフレームの大きさが変化。ファインダー倍率は、18mmレンズ装着時には0.37倍、35mmレンズ、60mmレンズで0.60倍となり、クリアな光学像を見ながら、フレーミングができます。また、レバーを約2秒間引き続けることで、任意に焦点距離とファインダー倍率の変更が可能です。


デザイン
「構えて、撮る。」という機能の追求から生まれたデザイン


フィルムを選ぶように色彩表現を選べるフィルムシミュレーション
  • スタジオ撮影にも対応する、ポートレートに適した「プロ用カラー ネガフィルム」 モード
    PRO Neg.Std:やわらかな階調で肌色の質感描写力に優れています。
    PRO Neg.Hi:メリハリ感のある階調とやや鮮やかな色彩が得られます。
  • 多彩な色再現を可能にするフィルムシミュレーションモード
    表現意図に合わせてフィルムを選ぶ感覚で、色再現性や階調表現を使い分けられます。見た目に自然な色再現で幅広く活用できるPROVIA、メリハリのある階調と鮮やかな色調のVelvia、そして肌色の自然な階調と風景の鮮やかな色調を両立させるASTIA。FUJIFILMが培ってきた写真フィルムの表現力を簡単に手に入れられます。
  • カラーフィルターを活用した表現ができるモノクロ撮影
    モノクロフィルム撮影のように、カラーフィルターを駆使した多彩な表現が可能に。コントラストを高めるYeフィルターとRフィルター。緑色を明るく、赤色を濃く表現するGフィルター。かつてフィルターを選び、印画紙を選択したように、表現意図に合わせた画質の調整が行えます。また、レトロな雰囲気を演出するセピア調の撮影も楽しめます。

写真表現の幅を広げる「多重露出撮影」
フィルム撮影ではコマを送らずに撮影することで、2つの被写体を重ねてユニークな写真を表現していた多重露出撮影。X-Pro1は、この技法での撮影をデジタル画像処理技術により、自在に行うことができます。多重露出モードでは、1コマ目に撮影した画像を光学ファインダー/電子ビューファインダー、液晶モニターに重ねて表示させたまま、2コマ目の撮影が可能。より正確な位置合わせやフォーカシングを可能にし、仕上がりをイメージしながらの撮影がさらに創造力をかきたてます。

ブラケティング機能
AEだけでなく、ISO感度、ダイナミックレンジ、フィルムシミュレーションの4つのオートブラケティング撮影が可能です。
  • AEブラケティング
    1シャッターで露出を変えた3コマを撮影します。1/3 、2/3、1EVステップの設定ができます。
  • ISO感度ブラケティング
    1回の撮影でISO感度を変化させた画像を3枚生成。シャッタースピードや絞りを変えずに明るさの異なる作品が得られます。1/3、2/3、1EVステップの設定が可能。
  • ダイナミックレンジブラケティング
    ダイナミックレンジを100%、200%、400%の順に変えながら、3コマ連続で撮影。
  • フィルムシミュレーションブラケティング
    撮影した1枚の画像から、フィルムシミュレーションを変化させた3枚の画像を生成します。フィルムシミュレーションのモードは、任意で設定できます。

高性能プレミアムクリア液晶
高精細な約123万ドット、反射率0.2%以下(フジフイルム調べ)の特殊コーティング。これまでのデジタルカメラの中でも、特に高品質な反射防止コーティング(反射率0.2%以下)を採用。撥水性も高く、汚れに強いアクリルで、屋外の強い日差しのもとでも鮮明な画像を確認しながらの撮影が楽しめます。
また、使用頻度の高い撮影メニューをダイレクトに呼び出せるQボタンを装備。ISO感度設定やホワイトバランス、フィルムシミュレーションなど、撮影時の画面設定を一覧で表示します。

カメラ内RAW現像機能
撮影したRAWデータをカメラ内で現像する機能を搭載。パソコンを使わずに、移動中でもRAW現像が可能です。露出補正やホワイトバランス、画質調整など、カメラの設定値を使って簡単に現像できるほか、フィルムシミュレーションモードでの現像も可能です。

フォーカシング
  • 49点測距のAFエリア選択
    画面内のフォーカシングエリアを49分割(OVF時のみ25点)。主要被写体を的確に認識し、素早くピントを合わせます。また、AFフレームは任意の位置を選択することが可能。
  • 電子ビューファインダーでも、シャッタータイムラグ約0.05秒
    ライブビューでも約0.05秒のタイムラグを実現し、シャッターチャンスを逃さず、快適な撮影を楽しめます。
  • 2通りのマニュアルフォーカス
    ファインダー内に距離指標バーを表示。絞り値に合わせて被写界深度表示も連動するため、ピントの目安がつけやすくなります。また、ライブビューではフォーカスリングを回して画像を確認しながらのピント合わせが可能。ワンプッシュでフォーカスポイントを拡大することもできます。