伝統から生まれた革新

ライカMシステムに新たな歴史を刻む画期的な製品である「ライカM」は、新開発のCMOSセンサーを搭載し、ピント合わせをサポートする機能や、ライブビュー機能、フルハイビジョン動画撮影機能が新たに搭載され、M型カメラ史上最も汎用性が高い、レンジファインダーカメラの新基準となる製品です。革新的なデジタル技術がもたらすメリットの数々と、長年かけて培ってきた距離計の技術が融合されており、Mシステムの伝統を維持しながらも、レンジファインダーカメラの可能性を広げる新たな価値が付け加えられています。さらに、ライカM型カメラでは初めて、ライカの歴史における財産であるRレンズを使用することができるようになったことも大きな特長です。



有効2400万画素のフルサイズCMOSセンサー

「ライカM」は、デジタルのM型カメラ史上で初めて、これまでの製品とはまったく異なる、新開発の撮像素子を搭載しています。CMOSIS社との共同開発による有効2400万画素のフルサイズCMOSセンサーは、ライカMに最適化するよう設計されています。また、CCDセンサーの長所も取り入れることで、自然で鮮やかな色再現性や細部まで美しい描写力を実現しました。さらに、最高ISO感度6400でも、ノイズを抑えてディテールまで精細に描き出します。フルハイビジョン(1080p)動画撮影機能も新たに搭載しました。 新しいCMOSセンサーは、ライカMレンズをはじめライカRレンズの使用時にも優れた描写力を実現するように設計されています。新製品の「ライカ RアダプターM」を装着することで、これまでに製造されたほぼすべてのRレンズをライカMで使用することができるようになります。

高性能な画像処理エンジン「LEICA MAESTRO®」

画像処理エンジンには、これまでライカSシステムのカメラに搭載されてきた「LEICA MAESTRO®(ライカ マエストロ)」を採用し、高性能な画像処理エンジンとCMOSセンサーの連携により、最高画質と高速レスポンスを実現しています。「ライカM」では、レンズからイメージファイルに至るまで、画像生成に関わるすべての要素を自社開発しており、これにより、高水準の描写性能と画質を実現しています。さらに、各デバイスで低消費電力を実現しており、高容量のバッテリーとの組み合わせにより、さらに長時間の撮影が可能になっています。

ライブビュー機能、電子ビューファインダー

ライカMは、ライカMシステムで初めて、ライブビュー機能およびライブビューフォーカス機能を搭載しました。レンズから入った像が背面の液晶モニターに表示されるので、被写界深度や露出、色合いなどの仕上がりイメージをその場で確認しながら撮影することができます。3.0型の液晶モニターは高精細な92万ドットで、画像の仕上がりイメージを細かく確認することができます。ライブビュー撮影が可能になることにより、従来のファインダー撮影の限界を超え、Mシステムの新たな可能性を拓きます。ライブビュー機能は近接撮影や望遠撮影に便利であるのに加えて、より目立たずに撮影できるというメリットもあります。

高い堅牢性と耐久性

製品の機能と価値を末永く維持するというMシステムのコンセプトを踏襲し、すべてのパーツに高い堅牢性と耐久性が備わるように設計されています。トップカバーとベースプレートは無垢の真鍮の削りだしで、筐体は単一のパーツからなる高強度なマグネシウム合金ダイカストのフルメタルです。さらに、ほこりや水滴や湿気からボディを保護するために、特殊なラバーシールが施されています。液晶モニターのカバーガラスには、強度と耐傷性に優れたコーニング社のゴリラガラスを採用しています。

「ライカM」の主な特長:

- 新開発の撮像素子による優れた描写力
- 新たにライブビュー機能およびライブビューフォーカス機能を搭載
- ライブビューでのピント合わせをサポートする「ライブビューズーム」機能と
「ライブビューフォーカスピーキング」機能を搭載 
- 「ライカ RアダプターM」(別売)を装着することにより、ほぼすべてのRレンズをライカMで使用可能
- フルハイビジョン(1080p)動画撮影機能を新たに搭載
- 最高ISO感度が6400へ向上