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▼ 特徴

有効画素数4575万画素とISO 64-25600を両立させた裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサー
D850は、ニコンデジタル一眼レフカメラで初めて裏面照射型CMOSセンサーを採用。入射光をより効率的にフォトダイオードへ導きます。有効画素数4575万画素と高画素ながら、ISO 25600(※1)を達成しており、D5と同じ画像処理エンジンEXPEED 5と連携して、高感度でも鮮鋭感を保ちながら効果的にノイズを抑制します。また、センサー感度とフォトダイオードに蓄積する光の情報量を最適化することでベース感度ISO 64(※1)を実現。感度全域でダイナミックレンジの広い画像が得られます。さらに、NIKKORレンズの高い解像力を最大限に活かす光学ローパスフィルターレス仕様を採用。4575万画素の持つ可能性を最大限に引き出し、高画質を維持したまま引き延ばして、最大A2(※2)の巨大サイズのプリントや8Kのデジタルサイネージなどに使える画像を提供します。
※1 ISO 32相当までの減感、ISO 102400相当までの増感が可能。
※2 300dpiの場合。

裏面照射型CMOSセンサーはフォトダイオード上に光の進入を妨げるものがなく、入射光はより効率的にフォトダイオードに到達します。また、D850では配線に電気抵抗値の低い銅素材を採用。高速読み出し、低消費電力に貢献しています。

高画素撮像素子に対応し、高画質、高速性能を実現するEXPEED 5
画像処理エンジンにはD5と同じEXPEED 5を採用しています。演算処理能力が高く、高画素の撮像素子から得られる情報を、豊かな情報量を維持しながら包括的に高速処理。高い鮮鋭感を保ちながら、滑らかでより自然な階調表現、鮮やかで抜けのよいクリアーな発色を実現します。また、撮像素子の情報を高速で取り込み、4575万の有効画素で約9コマ/秒(※)の高速連続撮影、[FXベースの動画フォーマット]での4K UHD動画の高速処理も可能にしています。
※ Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18bを装填したマルチパワーバッテリーパック MB-D18(いずれも別売)使用時。EN-EL18bを使用する場合はバッテリー室カバー BL-5(別売)が必要。EN-EL15a使用時は約7コマ/秒の連続撮影が可能。

機構ブレ・シャッター音なしでディテールを余さず捉える4575万画素の「サイレント撮影 モード1」
静止画ライブビュー時に、先幕、後幕ともに電子シャッターを使用する「サイレント撮影」が可能です。レリーズ音(※1)、機構ブレがないので、美術館、結婚式など静粛な場所での撮影や、超望遠レンズによる風景、天体の撮影など機構ブレを一切排除したい場合に有効。モード1では、有効画素数4575万画素を最大限に活かして、ディテールを余さず鮮鋭に捉えた画像が得られ、約6コマ/秒の高速連続撮影(※2)も可能です。また、モード2(※3)では、864万画素(記録画素数)で最大3秒間、最高約30コマ/秒の高速連続撮影が可能です。
※1 PおよびSモード時は、絞り駆動の音が発生します。
※2 AF/AEは最初のコマに固定。
※3 撮像範囲[DX(24×16)]、画像サイズ3600×2400、画質モード[NORMAL★]に固定。AF/AEは最初のコマに固定。
注:ローリングシャッターによるひずみが発生することがあります。

カメラまかせで撮影シーンにより適した画づくりができるピクチャーコントロール[オート]
表現意図に応じて使い分けることで、イメージどおりの画づくりができる「ピクチャーコントロールシステム」。中でも[オート]は、[スタンダード]を基に状況に応じて階調、色、輪郭、明瞭度をカメラが自動的に微調整し、人物撮影時には肌をより柔らかく、風景撮影時には青空や木々の緑を鮮やかに描写します。特にD850では、アドバンストシーン認識システムの光源判別性能が一段と向上しており、夕焼けや朝焼けの赤味をより強調した画づくりを行います。また、連続撮影などで撮影した大量の画像も、統一感のある仕上がりになります。

低輝度測光-3 EV対応180KピクセルRGBセンサー採用
D5と同じ180KピクセルRGBセンサーの採用で、測光は-3 EV(※1)の暗さまで対応。暗いシーンや、テレコンバーターの使用で合成F値が大きくなる場合などに効果的です。打ち寄せる波や、滝、川の流れを長時間露光で表現する際にも 、NDフィルター(※2)を装着したままAEで撮影できます。さらに、高画素の180KピクセルRGBセンサーを利用することでアドバンストシーン認識システムは一段と洗練。様々な自動制御の精度が向上しており、イメージどおりの画像をより簡単に撮影できます。
※1 ISO 100換算、f/1.4レンズ使用時、常温20°C、マルチパターン測光または中央部重点測光の場合。
※2 高濃度NDフィルターを除く。

自然光下での最適なホワイトバランスが得られる新ホワイトバランス[自然光オート]
180KピクセルRGBセンサーの採用で一段と向上した、アドバンストシーン認識システムの光源判別性能。これを活かした新しいホワイトバランス[自然光オート]は、判別すべき光源をあらかじめ自然光に限定することで、自然光下でより適切なホワイトバランスが得られます。光の条件の変化に即したホワイトバランスで、紅葉や夕焼けなどがより印象的な画像に仕上がります。

ハイライト部の白トビを防ぎ階調豊かに描写できる「ハイライト重点測光」
暗いなかスポットライトを浴びる白い衣装の人物。結婚披露宴などで見かけるこんなシーンは、マルチパターン測光ではハイライト部が白とびしがちです。「ハイライト重点測光」は、画面内の最も明るい部分を基準に測光。ハイライト部の白とびを防ぎ、白いコスチュームも人物の顔も、微妙なトーンやニュアンスを保って階調豊かに描写できます。

ちらつく照明下でも撮影時の露出のばらつき等を抑える「フリッカー低減」機能
蛍光灯などの一部の人工照明下では、照明の明滅による明るさのチラツキ(フリッカー現象)によって一部の画像が暗めに写ることがあります。D850の静止画撮影時に「フリッカー低減」を[する]に設定すると、フリッカーによる明るさのピークをカメラが検出し、常に「明」のピークでシャッターがきれるよう自動的にタイミングをずらして撮影し、安定した露出が得られます(※)。動画撮影用の「フリッカー低減」機能で[オート]を使うと、電源の周波数に応じてカメラが自動的に露出制御を切り換え、フリッカーによる映像の縞の発生を防ぎます。
※ 連続撮影速度が低下することがあります。

ダイナミックな動きから瞬間を克明に捉える約9コマ/秒・約7コマ/秒の高速連続撮影
有効画素数4575万画素の高画素モデルでありながら、ボディー単体で最高約7コマ/秒(※1)、マルチパワーバッテリーパック MB-D18(別売)使用で約9コマ/秒(※1)(※2)の高速連続撮影が可能です。大容量データの高速読み出しを実現した裏面照射型CMOSセンサーと、膨大な情報を高速処理する画像処理エンジンEXPEED 5。そして、新設計のシャッター駆動。これらの連携で実現した高速撮影をD5と同じ153点AFシステムがサポートし、動く被写体もより確実に捕捉できます。しかも、14ビットロスレス圧縮RAWで約51コマ、12ビットロスレス圧縮RAW(L)なら170コマまで(※3)、連続して撮影可能。高速連続撮影と高画素とが相まって、まったく新しい映像表現の領域を拓きます。
※1 AFモードがAF-C、撮影モードがS(シャッター優先オート)またはM(マニュアル)1/250秒以上の高速シャッタースピードで、その他が初期設定のとき。
※2 Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18bを装填したマルチパワーバッテリーパック MB-D18(いずれも別売)使用時。EN-EL18bを使用する場合はバッテリー室カバー BL-5(別売)が必要です。
※3 Sony QD-G64EのXQDメモリーカードを使用し、ISO感度がISO 100、EN-EL15a使用の場合。

【連続撮影を加速するマルチパワーバッテリーパック MB-D18(別売)】
Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15a/EN-EL15×1個、またはLi-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18b/EN-EL18a/EN-EL18(別売のバッテリー室カバー BL-5を併用)×1個、または単3形電池×8本をバッテリーとして使用可能。また、ACアダプター EH-5c/EH-5bとパワーコネクター EP-5Bを使えば、長時間の撮影でも安心して電源を供給できます。縦位置撮影に便利なシャッターボタン、ファンクションボタン、AF作動ボタン、マルチセレクター、メインコマンドダイヤル、サブコマンドダイヤルも装備。D850同様のシーリングを施したマグネシウム合金ボディーで、高い防塵・防滴性能を発揮します。

美しい光跡写真の素材撮影に活用できる低速シャッタースピードでのコマ数無制限の連続撮影
レリーズモードがCH、CLのとき、シャッタースピードを4秒以上の長秒時に設定すると、メモリーカードの容量やバッテリー残量の許す限り、どの画質モードでも長時間にわたって連続撮影を継続できます。インターバルタイマー撮影と異なり、次のコマの撮影がすぐ行われるため像消失時間が極めて短く、画像を統合した際につなぎ目が目立たない滑らかな光跡を表現できます。

高画素の鮮鋭感を最大限に発揮させる高速・高精度153点AFシステム
D5と同じ153点AFシステムは、より被写体を捉えやすいクロスセンサー99点を含む153点のフォーカスポイントが、D810比130%以上の広い範囲を高密度にカバーします。演算速度の高いAF専用エンジンが、シーケンス制御マイコンと複数の処理を並行して実行。153点の全点同時測距など、演算処理、制御の総合的な高速化を達成しています。小さなフォーカスポイントで狙った位置にピント合わせができる「シングルポイントAF」、動く被写体を捉えやすい「グループエリアAF」など、被写体に合わせて使い分けられるAFエリアモードは8つ。「オートエリアAF」は、人物の顔を認識すると自動的に顔を優先してピントを合わせるので、ピント合わせはカメラにまかせ、撮影者は構図やシャッターチャンスに集中して撮影できます。また、中央のフォーカスポイントで-4 EV※1に、その他のフォーカスポイントすべてで-3 EV(※1)に対応。低輝度下でも、あるいはコントラストの低い被写体でもAFが可能です。さらに、テレコンバーター使用時にも、合成F値が5.6までの明るさの場合は153点すべてのフォーカスポイントが有効(※2)。合成F値が8となる場合でも、15点のフォーカスポイントが有効です。
※1 ISO 100、常温20°Cのとき。
※2 一部の組み合わせでは、クロスセンサーとして機能するフォーカスポイントの数が変動します。

レンズとの微差調節が簡単にできるAF微調節の自動設定
ファインダー撮影時に、装着レンズの機種ごとにより厳密なピント合わせを行うため、AFのピント位置を調節できるAF微調節機能。「静止画ライブビューでのピント合わせ」→「ボタン操作による調節値自動設定」の簡単操作で完結します(※)。撮影現場でも手軽かつ迅速に行え、微調節値は[個別レンズ登録リスト]に自動登録されます。
※ 設定したAF微調節値を撮影時に有効とするためには、セットアップメニューの[AF微調節]を[する]に設定してください。

合焦表示の精度が一段と向上した「フォーカスエイド」
マニュアルフォーカス時に、ファインダー内のピント表示(●)の点灯で合焦を知らせる「フォーカスエイド」。ピント検出精度が一段と向上したD850は、ファインダー像では判断しづらい場合でも、ピント表示の確認でより厳密なピント合わせが可能です。

より狭い範囲にピントを合わせやすい「ピンポイントAF」
静止画ライブビュー時、クローズアップ撮影で花のめしべのような小さい被写体にピントを合わせたい場合などには、「ピンポイントAF」が有効です。「ノーマルエリアAF」の約4分の1のサイズのフォーカスポイントで、ごく狭いエリアに高精度でピント合わせができます。

マニュアルフォーカスでのピント確認が容易な「ピーキング」
ライブビューを使ったクローズアップ撮影などで、被写界深度を浅くしてマニュアルフォーカスで意図通りのポイントにピントを合わせたいとき、「ピーキング」表示でピント確認が容易に行えます。画面内で最もコントラストが高い(ピントが合っている)部分の輪郭を、カメラが自動検出して色付きで表示。表示色は被写体の色に応じて赤、黄、青、白から選択でき、検出感度は3段階で調節できます。「ピーキング」は拡大表示中も有効です。

深度合成の素材を簡単に撮影できる「フォーカスシフト撮影」
奥行きのある風景や標本などの全体にピントが合った画像を作成できる深度合成(※1)。その素材用に、ピントが合っている位置を撮影開始時の位置から無限遠に向かって自動的にずらした画像を、最大300コマまで簡単に取得できます。フォーカスステップ幅(レンズのピント送り量)は10段階から選択可能。撮影間隔は0~30秒の間で設定でき、最高約5コマ/秒の連続撮影も行えます。「露出平滑化」(※2)、「サイレント撮影」も併用できます。
※1 他社の編集ソフトが必要です。
※2 露出モードMで静止画撮影メニュー[ISO感度設定]の[感度自動制御]が[しない]の場合、露出の平滑化は行いません。

FXフォーマットベース フルフレームの4K UHD(3840×2160)動画対応
D850では、4K UHD/30p動画を[FXベースの動画フォーマット]フルフレームで撮影できます。このため、NIKKORレンズの、広角レンズや魚眼レンズのワイドな画角や独特の表現力、周辺部まで高い解像力を最大限に活用して、ドラマチックな映像表現が可能です。感度域は静止画と同じISO 64-25600(高感度側はISO 102400相当まで拡張可能)。暗いシーンでもノイズの少ないクリアーな映像が得られます。外部機器をHDMIケーブルで接続し、高画質な4:2:2、8bit、4K UHD非圧縮ファイルを同時記録することも可能。4K UHD動画は、スーパー35mm相当の[DXベースの動画フォーマット]でも記録できます。また動画ファイル形式は、MOV形式とMP4形式から選べます。
※ アスペクト比は16:9になります。

フルHD動画の表現力を拡げる「スローモーション動画」機能
D850はフルHD時に4倍スロー(120/100pで画像読み出し、30/25pで記録・再生)、5倍スロー(120pで画像読み出し、24pで記録・再生)のスローモーション動画をカメラまかせで撮影できます(※)。最長記録時間はいずれも3分。被写体の一瞬の動きやダイナミックな動きを強調した、ドラマチックな映像表現が可能です。
※ 設定にかかわらず、画質はノーマル、撮像範囲は[DXベースの動画フォーマット]になります。AFエリアモードはノーマルエリア、ワイドエリアに制限されます。音声は記録されません。

ポストプロダクション素材に最適なピクチャーコントロール[フラット]
被写体の色や輝度、テクスチャーの情報を最大限に取得できる、ピクチャーコントロール[フラット]。Log収録・編集といった専門的知識がなくても、トーンカーブを調節する比較的軽微な調整作業で、的確に意図を反映した映像制作が可能です。編集の自由度が高まる豊富な情報を持つ素材映像として、非常に有効です。

手持ち撮影が安心してできる「電子手ブレ補正」(フルHD、HD時)
フルHD、HD動画撮影時に、上下、左右、撮影レンズを中心とする回転の、3方向の手ブレの影響を軽減する「電子手ブレ補正」機能を搭載(※)。NIKKORレンズの光学手ブレ補正(VR機能)との併用で、より効果的にブレを軽減できます。
※ フルHD時は撮像範囲が若干狭くなります。

自然な明るさの映像が得られる「アクティブD-ライティング」(フルHD、HD時)
フルHD、HD動画にもアクティブD-ライティングを適用可能。輝度差の大きいシーンでも、ハイライト部やシャドー部のディテールを維持し、階調を滑らかに表現した、自然な明るさの映像が得られます。ポストプロダクションで画像調整をしない場合に便利です。

さらに使いやすくなった「ハイライト表示」
ゼブラ模様の表示で白とびを容易に確認できる「ハイライト表示」。必要に応じて、どの程度の明るさの部分をハイライト部として表示するか、255-180のレベルで設定できます。[255]を選ぶと、白とびする部分だけを表示します。ゼブラ模様の向きも、被写体の模様や質感に合わせて2種類から見やすい方を選べます。

マニュアルフォーカスでのピント確認が容易な「ピーキング」(フルHD、HD時)
マニュアルフォーカスで意図通りのポイントにピントを合わせたいとき、ピントが合っている部分を簡単に確認できる「ピーキング」表示機能を新たに搭載。表示色は被写体の色に応じて赤、黄、青、白から選択可能。検出感度も3段階で調節できます。HDMI接続で外部機器に同時記録している映像には録画されません。

ハイライト部の白トビを防ぎ階調豊かな映像を撮影できる「ハイライト重点測光」
マルチパターン測光ではハイライト部が白とびしてしまいそうな明暗差の大きなシーンでも、最も明るい部分を優先して測光し、ハイライト部の白トビを防ぎます。ピクチャーコントロール[フラット]との組み合わせで露出オーバーのハイライト部をより少なくし、微妙なトーンやニュアンスを保った階調性豊かな映像を撮影できます。

シャッタースピードと絞りを固定して適正露出が得られるMモード時の感度自動制御
マニュアル露出時には、感度のみの自動制御で常時適正露出が得られます。暗い通路を抜けて明るい屋外へ出る人物を追うような、明るさが急激に変化するシーンを1カットで撮影する場合にも、シャッタースピードと絞りを固定して人物のブレ具合と被写界深度を一定に保てます。感度が高くなりすぎないよう、制御上限感度(ISO 200~Hi 2)の設定も可能です。

アッテネーター搭載でさらに向上したサウンドコントロール
新たに搭載したアッテネーターは、急に大きな音を拾ったとき自動的にマイク感度を調整し、音のひずみを防ぎます。ボディーに内蔵のステレオマイクのほか、別売のステレオマイクロホン ME-1、ワイヤレスマイクロホン ME-W1にも対応。マイク感度(20段階)は音声レベルインジケーターで視覚的に確認しながら、動画撮影中でも調整できます。市販のステレオヘッドホンで音声のモニター(音量30段階)も可能です。さらに、楽器演奏や街のざわめきなど幅広いシーンに適した[広帯域]と、主に人の声の録音に適した[音声帯域]から「録音帯域」を選択可能。内蔵マイク使用時には「風切り音低減」も設定できます。

倍率約0.75倍の光学ファインダー
ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ史上最大のファインダー倍率約0.75倍(※1)を実現。視野率は上下左右約100%(※2)。光学系により屈折率の高い非球面レンズや新コンデンサーレンズを採用して長いアイポイントを確保しており、大きなファインダー像で、被写体や構図を快適に確認できます。ファインダー内表示にはハイコントラストで明るい屋外でも視認性の高い、有機EL表示素子を採用しています。
※1 50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0m-1のとき。
※2 撮像範囲[FX(36×24)]のとき、対実画面。

用途に応じてサイズが選べるRAWファイル
RAWファイルが持つ画像編集の自由度は活かしたいものの、大きなファイルサイズの画像が必要ない場合には、12ビットロスレス圧縮RAWで、より小さなファイルサイズを選べます。L(4544万画素)、M(2556万画素)、S(1136万画素)から選択でき、いずれもカメラ内RAW現像が可能です。

機能性を高めたカメラ内「RAW現像」
タイムラプスムービー作成用にインターバルタイマー撮影で取得した膨大なコマ数のRAWファイルでも、短時間に一括現像可能。タイムラプスムービー制作のワークフローが飛躍的に向上します。ホワイトバランス、ピクチャーコントロール、高感度ノイズ低減、ヴィネットコントロール、アクティブD-ライティングは、撮影時の設定でも現像できます。

タッチパネル採用のチルト式3.2型236万ドット画像モニター
画像モニターには、多彩な操作が可能なタッチパネルを採用。3.2型の大型モニターで、メニュー設定、撮影、D5同様のフレームアドバンスバーを使った高速画像切り換え、著作権情報をはじめとする文字入力などのタッチ操作が可能です。また、上下の広い範囲で自由な角度にチルトできる、3軸ヒンジ構造を採用。上向きに展開してもファインダー接眼部に遮られてモニターが見えにくくなることがなく、下向き展開も三脚に取り付けたままでスムーズに行え、静止画、動画撮影のアングルの自由度を高めます。

画像モニターの「拡大表示」
画像モニターは236万ドットと高解像度が高く、拡大表示でピントの状態をつぶさに確認できます。ライブビュー中には拡大ボタンで最大約16倍の拡大表示が可能。1コマ再生時には、ピンチアウトまたはダブルタップでタッチ位置を中心に拡大できます。カスタムメニュー(f2)でマルチセレクターの中央ボタンに[拡大画面との切り換え]を割り当てると、1コマ再生時に、中央ボタンを押すだけでフォーカスポイント位置を中心に設定した拡大率(※)で表示します。
※ [低倍率(50%)]、[等倍(100%)]、[高倍率(200%)]から選択可能。

撮影画面の正確な水平合わせが容易な「2点拡大」表示
静止画ライブビュー時に、画像モニター上の同じ高さにある離れた2カ所(ナビゲーションウィンドウの2カ所の部分)を同時に拡大表示する、「2点拡大」表示が可能。拡大率は2点同率で変更でき、2点同時に上下左右にスクロールできます。拡大表示を見ながらカメラの角度を調節でき、建築物の撮影などで厳密な水平合わせをしたいときに便利です。

暗所でも使いやすいボタンイルミネーションと操作系のレイアウト
高感度域での高画質や、AF・AEの低輝度対応など、D850の高い低輝度性能を活かす暗所での撮影では、透過照明を採用したボディー背面左側のボタンやレリーズモードダイヤルの、ボタンイルミネーションが有効。暗いなかでもカメラの設定変更や操作が容易に行えます。ボタンやダイヤルは手にフィットするよう、人間工学に基づいて配置。背面には、D5と同じ位置にサブセレクターを新たに配置し、両機種を使うフォトグラファーの操作性を高めています。

SNS投稿にも最適な撮像範囲[1×1(24×24)]
縦横比1対1の撮像範囲を新たに採用。6×6の中判カメラを想起させるこの撮像範囲は、正方形の画像の人気が高まるSNS投稿にも最適で、フォロワーを魅了する新たな表現の可能性を模索できます。ファインダー像は指定した撮像範囲の外側を薄暗く表示でき、構図決定が容易です。

XQD、UHS-II SDカード対応のメモリーカードダブルスロット
高速で信頼性の高いXQDカードとUHS-II規格対応のSDカードの、2つのメディアを使用できるダブルスロットを搭載。両方のメモリーカード各1枚を装填して、[順次記録]、[バックアップ記録]、[RAW+JPEGの分割記録]と目的に応じて使い分け、撮影画像を効率的に記録できます。カード間で記録画像のコピーも可能。動画撮影時には空き容量が十分なカードを記録先として指定できます。

制振性を高めた高耐久性、高精度シャッター
高画素機で画質に悪影響を及ぼす露光中の機構ブレを徹底的に低減するため、ニコンデジタル一眼レフカメラでは初めてシャッターカウンターバランサーを搭載しました。シャッター先幕とバランサーを逆方向に走行させ、振動を打ち消し合うことで、効果的に機構ブレを低減します。シャッターユニットは、カメラに実装された状態で20万回におよぶテストをクリアー。また、設定されたシャッタースピードと実際の作動スピードとの誤差を、シャッターモニターが常にチェックし自動的に検出。誤差を最小限に抑えて高精度を維持します。

長時間安心して撮影できる低消費電力設計
D850は、撮像素子、画像処理エンジンをはじめ低消費電力設計を徹底。Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15aの1回の充電で、静止画約1840コマ※1、動画約70分(※1)の撮影が可能。マルチパワーバッテリーパック MB-D18(別売)使用時には、静止画は最大約5140コマ(※2)、動画は最長約215分※2の撮影が可能です。
※1 CIPA規格準拠。
※2 CIPA規格準拠。カメラ本体にLi-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15a、MB-D18にEN-EL18b(別売)使用時。EN-EL18bを使用する場合はバッテリー室カバー BL-5(別売)が必要です。

マグネシウム合金使用の堅牢なボディー、高度な防滴・防塵性能
ボディーには軽量で堅牢なマグネシウム合金を使用し、高い剛性と耐久性を保ちながら軽量化を実現。接合部には効果的なシーリングを施し、悪天候でも安心して撮影できる高い防塵・防滴性能を確保しています。厳しい撮影環境での風景撮影や、屋外で長時間撮影することが多いインターバルタイマー撮影にも安心して臨めます。

8Kのタイムラプスムービー制作が可能な記録画素数4544万画素のインターバルタイマー撮影
有効画素数4575万画素とNIKKORレンズの高い解像力との組み合わせがもたらす、8K UHDを超える(記録画素数8256×5504)高精細な画像。D850の「インターバルタイマー撮影」を使ってシーンの移り変わりを記録した静止画は、鮮鋭感あふれる8Kのタイムラプスムービーの制作を可能にします※。よくテーマとされる星空の変化も、EXPEED 5の高度な画像処理で星の鮮鋭感を保ちながら効果的にノイズを低減した画像を用いることで、従来とは一線を画す高品位なタイムラプスムービーに仕上がります。また、画像を切り出して4K UHDなどの小サイズのタイムラプスムービーを作成する場合は、映像にパンやズームなどのダイナミックな動きを加える編集も容易。表現の可能性が広がります。
※ 8Kのタイムラプスムービーの作成には、市販の編集ソフトウェアが必要です。

【より滑らかな動きを表現できる最短撮影間隔0.5秒設定】
刻々と表情を変える雲や霧などの速い動きをタイムラプスムービーで表現する場合、撮影間隔を1秒に設定しても滑らかな動きにならないことがあります。D850では「インターバル撮影」の撮影間隔を最短で0.5秒に設定可能(※)。動きをより滑らかに描き出す、イメージ通りのタイムラプスムービー制作が可能です。
※ カメラの設定、使用条件によって異なります。

【安心して撮影できる長時間、大量撮影への対応力】
タイムラプスムービーの制作には膨大な画像が必要なため、消費電力量が大きくなります。撮像素子、画像処理エンジンともに低消費電力設計のD850は、Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15aの1回の充電で約1840コマ(※1)、マルチパワーバッテリーパック MB-D18(別売)使用時には、最大約5140コマ(※2)までの静止画を撮影できます。さらに、D850、MB-D18ともに高い防塵・防滴性能を備えており、屋外でも安心して撮影できます。
※1 CIPA規格準拠。
※2 CIPA規格準拠。カメラ本体にLi-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15a、MB-D18にEN-EL18b(別売)使用時。EN-EL18bを使用する場合はバッテリー室カバー BL-5(別売)が必要です。

シャッター耐久を気にせず大量撮影できる「サイレントインターバルタイマー撮影」
「インターバルタイマー撮影」には「サイレント撮影」を併用可能。メカシャッターの耐久性を気にすることなく、無音(※1)で大量の素材を撮影できます。さらに、「サイレントインターバルタイマー撮影」(※2)時に「露出平滑化」を使用すると、動画として再生したときに気になるコマ間のチラツキを効果的に抑えるとともに、測光の低輝度限界を、通常撮影時の-3 EV(※3)を大幅に超える暗さまで拡張可能。マニュアル露出では不可能な、明るさが大きく変化する「星空から夜明け」、「夕暮れから星空」の移り変わりも、絞り優先オートで、適性露出を保ちながらひと続きで撮影できます。
※1 MとAモード時。PおよびSモード時は、絞り駆動の音が発生します。
※2 サイレントタイムラプス動画、サイレントフォーカスシフト撮影でも可能。
※3 ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20°C。
注:画像にローリングシャッターによるひずみが発生することがあります。

ポストプロダクションの時間を飛躍的に短縮するカメラ内「RAW現像」の一括現像
高精細なタイムラプスムービーを作成する場合、撮影コマ数が膨大なためRAW現像に非常に時間がかかり、ポストプロダクションに長時間を要しました。D850のカメラ内「RAW現像」では、RAWファイルの一括現像が可能。パソコンでは約3時間(※1)を要する1000コマのRAW現像(※2)が約25分(※3)で完了し、タイムラプスムービー制作のワークフローが飛躍的に向上します。現像後のJPEG画像は、RAWの元ファイルと同じカードへの保存、別カードへの保存が選べます。
※1 Mac Book Pro(OSX Ver.10.10.5、intel Core7 2.5 GHz、16 GB 1600MHz DDR3)でCapture NX-Dを使い、JPEG(最低圧縮、最高画質)に変換した場合。
※2 RAWファイル(14ビットロスレス圧縮をJPEG INE★・サイズLに変換。
※3 SONY SF-G(128 GB)SDカードから読み込み、Lexar Professional 2933×(128 GB)XQDカードに書き込む場合。

4K UHDタイムラプスムービーも手軽に作成できるカメラ内「タイムラプス動画」機能
「タイムラプス動画」機能では、撮影後の編集なしに、鮮鋭感の高い静止画を基にした、アスペクト比16:9、最長20分のタイムラプスムービーを手軽に作成、記録できます。4K UHD/30pを含む、すべての[画像サイズ/フレームレート]、[動画の画質]に対応。「露出平滑化」の設定、「サイレント撮影」の併用も可能です。

機能がさらに充実した「多重露出」
「多重露出」で撮影した画像はすべて保存され、個々の画像を他の目的で使うことも可能。合成用に撮影した画像1コマごとの確認、作成中の合成画像の確認も、撮影の途中で行えます。最後に撮影した画像は削除、再撮影し、簡単に差し替えられます。合成の最初の画像には、すでに撮影して保存したRAWサイズLの画像も使用可能。比較明 / 暗合成モードも行えます。

ネガフィルムを簡単に4544万画素のデジタルデータにする「ネガフィルムデジタイズ」
カラー、モノクロのネガフィルム(35mm判)を、簡単に4544万画素(記録画素数)のデジタルデータに変換できます。別売のフィルムデジタイズアダプター ES-2を、D850に装着したAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDなどのレンズにセットし、フィルムをセットしたストリップフィルムホルダー FH-4またはスライドマウントホルダー FH-5(いずれもES-2に付属)を取り付けて撮影。自動的にポジ反転してJPEG画像として保存します。フィルムスキャナーを使うよりも短時間で簡単に作業が完了します。デジタイズ中にD850を大画面テレビとHDMIケーブルで接続し、大勢で写真を楽しむこともできます。