1 | SIGMA fpシリーズのコンセプトと3つの特徴
SIGMAは、デジタルカメラを取り巻くメーカー発想のカテゴリーやヒエラルキーを捨て、カメラそのものの本質的な価値を問い直してきました。撮り手にとって本当に必要なものとは。そして、必要を満たすだけでなく、生活そのものをもっと豊かで面白いものにしてくれるカメラが作れないか。そうした問いからSIGMA fpは誕生しました。撮りたいもの、表現したいことがある人にどこまでも柔軟に合わせられる「使うひと本位」のカメラを。fpシリーズのアイデンティティである3つの特徴が、その実現を約束します。
・ポケッタブル・フルフレーム
フルサイズを本当に日常づかいできるギアにいつでも持ち歩け日常づかいできる世界最小・最軽量※のフルサイズミラーレスカメラ、fpシリーズ。
※2021年3月現在、株式会社シグマ調べ
・スケーラブル
最新ガジェットからオールドレンズ、そして映画撮影用のセットアップまで思い通りにカスタマイズfpシリーズは、あなたの“したい”に合わせて思い通りにカスタマイズできます。
・シームレス
その一瞬を、写真でも、映像でも
撮影モードの切り替えはスイッチひとつ。動画・静止画、スタイルやジャンルに縛られず撮影できます。
2 | fp Lの追加で、fpシリーズに2つの選択肢
シリーズのコンセプトモデルであるfpに、高画質を存分に謳歌できるfp Lが加わり、世界最小・最軽量の「ポケッタブル・フルフレーム」のラインアップがさらに充実。
・fp L
大きなキャンバスでしか描けないものがある
35mmフルサイズ 有効約6100万画素 裏面照射型べイヤーセンサー
コントラストAF + 像面位相差AF
USB給電対応
・fp
どこまでも軽やかな“フルフレームミラーレス”
35mmフルサイズ 有効約2460万画素 裏面照射型べイヤーセンサー
コントラストAF
元祖「世界最小・最軽量フルフレームミラーレス」
3 | fp Lの主な特長
【SIGMAfp Lに新搭載された4つの特長】
1)SIGMA史上最高画素数約6100万画素
Foveonセンサーカメラで培った画像処理技術を全投入
高画素機だからこそできる画づくり・ローパスフィルター実装
fp LにはSIGMA史上最高画素数となる有効約6100万画素のべイヤーセンサーを搭載。高い解像感はもちろん、構造上高画素化が避けられないFoveonセンサー搭載カメラの開発を行ってきたSIGMAだからできる、高画素ならではの高精細な描写と豊かな色彩表現を実現しています。加えて、原理的に偽色が発生しないFoveonセンサーの画質を踏襲し、fp Lにはローパスフィルターを搭載することでモアレの発生を極小まで抑えています。このローパスフィルターの実装も、膨大な画素数を持つfp Lだからこその選択です。
2)クロップズーム
有り余るほどの画素数で画角を自由に
画素数が多いということは、大胆な拡大や切り取りにも耐えられるということ。SIGMA は高画素機の一面をこのように捉え、fp L にはSTILLモード・CINEモード共通で使えるクロップズーム機能を搭載しました。有効約6100万という有り余るほどの画素数を活かし、最大の5倍ズームではFHDの解像度で記録することができます。純粋なクロップによるズームのため、デジタル補完による画質の劣化もありません。さらに、タッチパネル式LCDモニターを利用し、ピンチアウトによる直感的なズーム操作も可能です。
3)ハイブリッドAF
シャッターチャンスを逃さない
高精度なコントラストAFに加え、fp Lには速度に優れた像面位相差AF を採用。ハイブリッドAF により、高精度・高速かつ動体への追従性も高い快適なオートフォーカス撮影を、静止画でも動画でも楽しむことができます。
4)カメラ起動中のUSB給電に対応
バッテリー残量からの解放fp Lはカメラ起動中のUSB給電に対応。屋外などコンセントのない環境でも、モバイルバッテリーなどを用いて給電しながら途切れなく撮影することができます。ウェブカメラとして使う場合はPCとUSB接続をするだけで、映像と音声の入力と同時にPCからの電源供給も行えるため、バッテリー切れの心配なく長時間の使用が可能です。
【fpシリーズ共通で使えるアクセサリー・新機能】
SIGMA fp L、SIGMA fp 共通で使えるようになる*アクセサリーと新機能
*fpは後日ファームウェアアップデートで対応予定
1)外付け電子ビューファインダー
待望のアタッチメント登場
fpシリーズ専用のアクセサリーに外付けの電子ビューファインダーEVF-11(別売)が登場。0.5型、約368万ドットの有機ELパネルを使用した高解像・高輝度なファインダーで、撮影への没入感をより一層楽しむことができます。
2)設定の保存/読込
撮影レシピを簡単にシェア
任意の撮影設定を保存できる新機能を搭載。保存した設定はQRコード※の画像データとして記録できるので、QRコードをストックしておけば何パターンでも素早く読み込むことができます。さらにQRコードを交換したりSNSなどで紹介したりすることで、おすすめの撮影設定をユーザー同士で共有するという新しい楽しみ方も可能になります。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
3)パウダーブルー、デュオトーン
新しいカラーモードを搭載
爽やかなブルーが特徴的な、明るく透明感のある印象のパウダーブルー。そして、画像の配色を印象的な2色のグラデーションに置き換えるデュオトーン。fpシリーズに搭載されていた SIGMA 独自の豊富なカラーモードに、この2モードが加わって全15種に充実。fpシリーズならではの画像・映像表現をより自由で幅広いものにします。
4 | 用途別|おもな機能と特長
こんな時、こんな人に。撮影者の「したい」に合わせて柔軟に変化するfp Lの主な機能と特長
1)スチルカメラとして写真を楽しむ
・35mmフルサイズ 有効約6100万画素 像面位相差AF対応裏面照射型べイヤーセンサー
・15種類の豊富なカラーモード:新たに2つのカラーモード追加*
・設定の保存/読込*
・快適なオートフォーカス:ハイブリッドAF
・外付け電子ビューファインダー EVF-11(別売)*
*fpは後日ファームウェアアップデートで対応予定
2)ウェブカメラとして高画質なコミュニケーションを実現
・USB-Cケーブル1本でウェブカメラに:USBビデオクラスに対応。USB接続をするだけでPCに映像と音声を入力でき、ウェブカメラと同様に使用することができます。
・カメラ起動中の給電に対応:映像・音声入力と電源供給が同時に可能※。時間の制限なくオンライン配信可能にハイブリッドAF:オンライン配信でも被写体にスムーズに追従しピントを合わせ続けます(PC側の電源供給能力に依存します)。
・ハイブリッドAF:オンライン配信でも被写体にスムーズに追従しピントを合わせ続けます。
・撮影設定の保存/読込:ウェブカメラ設定をQRコードで素早く設定を読み込むことができます*
・接続中のカメラ設定変更可能:露出補正、シャッタースピード、ISO感度、カラーモード、ホワイトバランスの設定変更が可能です。
・15種類の豊富なカラーモード*:オンライン配信の映像を好みの表現で演出可能に。
*fp は後日ファームウェアアップデートで対応予定
3)シネマカメラとして撮影現場でパワフルに活躍
・外部レコーダーによる3種類のRAW収録に標準対応
・ジンバルでのカメラコントロールに対応
・ハイブリッドAF:ジンバルでの収録、ワンオペレーション収録にも対応
・各種フレームレートに対応*:映像制作で使用される各種フレームレートに対応
・設定の保存/読込*:マルチカメラ撮影での撮影設定共通化などに最適
*fpは後日ファームウェアアップデートで対応予定
4)ディレクターズビューファインダー:映画監督の必携アイテムとして
・ディレクターズビューファインダー機能*:各社シネマカメラの撮影範囲をシミュレーション
・フレームガイド機能・カスタムフレームラインに対応*
・選べる外付けファインダー*:電子式ビューファインダーと光学式ビューファインダーから選択可
・スクリーンショット機能*:すべての画面表示を1枚の画像に記録できるスクリーンショット機能搭載
・設定の保存/読込*:複雑な設定をQRコードで一括保存しストックや読み込みが可能に
*fpは後日ファームウェアアップデートで対応予定