1. 新開発35mmフルサイズCMOSイメージセンサーと、進化した画像処理エンジンによって実現する“α”シリーズ最高画質 有効約2430万画素35mmフルサイズで像面位相差AFを実現した新開発CMOSイメージセンサー 102点の多点像面位相差AFセンサー埋め込んだ、本機専用に新規開発したフルサイズセンサーを搭載。高い解像力で“α”レンズの描写力を余すところなく受け止め、高精細な画像データを生成します。 ソニー独自の最新技術を結集 CMOSイメージセンサー上でカラム(列)ごとにAD変換を行う「オンチップカラムAD変換」に加え、アナログとデジタル信号双方でノイズを除去する「デュアルノイズリダクション」、集光効率を高め、画素単位のS/N(信号量/雑音量)を大幅に改善する「高集光プロセス技術」により、さらなる高感度・低ノイズ化を実現しました。また、受光面積が大幅に拡大された「ワイドフォトダイオード設計技術」との組み合わせで、鮮やかな画質を保持しながら、従来比2倍以上のワイドなダイナミックレンジを実現します。さらに放送用ハイエンド業務機器で培ったソニーならではの技術「多点分離光学ローパスフィルター」により、モアレ・偽色低減しながら、高い解像感を実現しました。 システムとして進化した画像処理エンジン“BIONZ” 画像処理エンジンには“α99”用に最適化された新開発「BIONZ」を搭載しています。今回新たに、大容量化したフルサイズセンサーによって生成される膨大データを高速に処理するために、「フロントエンドLSI」搭載し、広角レンズ使用時などに見られる画像の周辺が暗くなる周辺光量の低下を最適化する「シェーディング補正」や、画質の基準となるブラックレベルを高精度、かつ高速に合わせ込む「クランプ処理」等によって、フルサイズセンサーの高画質性能を前段処理で担保します。 また、負荷の高いRAW画像や膨大な情報でも高速かつ豊かな諧調表現で生成可能な「14bit RAW出力」への対応や、“α”で初めて、シーンに応じて画を分割しながら、暗所でも解像力を維持したままノイズを低減する「エリア分割ノイズリダクション」の採用。さらに、最大9段のISO50(※1)-25600という広い感度領域において、美しい描写力、高解像力、高ISO感度・低ノイズ・広いダイナミックレンジ全てを実現する“α”シリーズ最高画質を生成します。 ![]() 2. 独自の技術、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」が実現する先進機能 世界初、11点クロス19点+102点の先進AFシステム「デュアルAFシステム」 クロスセンサーを11点配置した19点の高速・高精度位相差AFセンサーと、イメージセンサー上に埋め込んだ102点の多点像面位相差AFセンサーの両AFシステムを、世界初、同時駆動させます。これにより、被写体が19点AFセンサー上から外れた場合でも、カバー範囲がより広い多点像面位相差センサーが追尾し続ける、高性能なAFを実現します。 ![]() ・AF-Dモード 19点のAFポイントを、102点の多点像面位相差センサーがより広い範囲でカバーして強力にサポートする先進のコンティニュアスAFモード。動きの大きい被写体を捉え続けます。 AFレンジコントロール AF駆動の距離範囲を、ユーザーの意図に応じて自由に設定することが可能のため、背景ヌケや前景の邪魔な物体にピントが合うことを防ぎます。 高解像度・高コントラストのXGA有機ELビューファインダー“XGA OLED Tru-Finder” 先進の視野率100%のXGA有機ELビューファインダー“XGA OLED Tru-Finder”を搭載。 従来機からさらに性能を進化させ、本機では自発光方式ならではのコントラストと約235.9万ドットの高解像力で、イメージセンサーに捉えた映像をそのまま設定どおりにファインダーに投影できるため、ストレスなく撮影することが可能です。 また、各種設定や拡大表示機能による微細なピント合わせ、ボケ像の正確な確認、撮影画像の確認など、従来の光学ファインダーでは不可能な機能で、ユーザーを強力にサポートします。 さらに、本機では新たにAPS-Cフォーマット専用レンズを装着した場合でも、画角を自動的にAPS-Cフォーマットに変更し、ファインダー内のパネル全体を使って画像表示を行う、APS-Cフォーマットにも完全に互換のあるファインダーです。 「トランスルーセントミラー・テクノロジー」が実現する高いレスポンス 前述の世界初※1「デュアルAFシステム」の実現に加え、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」は高いレスポンス性能にも寄与しています。フルサイズでありながら毎秒約6コマのAF追従高速連写(テレコン高速連写を選択で約10コマ/秒もしくは約8コマ/秒※2)や、電子先幕シャッター搭載による約0.05秒のレリーズタイムラグ、被写体追尾性能の向上を実現しています。加えて、シャッターボタンの半押し時に自動で追尾AF状態になるなど、操作性も改善した新しい追尾フォーカス機能などを搭載しています。 3. 映像表現、音、操作すべてにこだわった本格的な動画撮影機能 フルサイズセンサーならではの描写力と滑らかな動画撮影を実現 ISO6400の高感度撮影が可能な35mmフルサイズCMOSイメージセンサーにより、鮮やかな描写力と滑らかな画質を実現。 フルサイズセンサーならではの狭い被写界深度を使った背景のボケ表現や、主役となる被写体を際立たせたり、暗いシーンの雰囲気を活かした高感度での撮影など、一眼カメラならではの表現力が動画撮影においても活用できます。また、滑らかな動画撮影を実現するAVCHD Ver. 2.0に準拠した Full HD 60p/24p記録に加え、プロフェッショナルな撮影には欠かせない多彩な機能も新たに搭載。さらに、新たに3段階の動体追従感度調整が可能になった「Full-time Continuous AF Movie」を搭載し、マニュアルフォーカスでは合わせることのできない動きの速い被写体にもピントを合わせ続けるなど、意図通りのフォーカシング表現をオートで行うことができます。 “音”へのこだわりを追求 音声レベル表示・録音レベルコントロール機能やヘッドホン端子など、ソニーならではの“音”へのこだわりも追求しています。ソニー製の高性能ヘッドホンとの組み合わせで、高品質で正確な収録音のモニターができ、同時発売のXLRアダプターキット(XLR-K1AM)と接続をすることで、XLR端子機器からの入力が可能になります。 ・「サイレントマルチコントローラー」 ボディ前面に搭載し、AFエリア、AFモード、ローカルエリア、露出補正、ISO感度、測光方式の設定に加え、動画モード時のシャッタースピード、絞り値、マイクレベルをはじめ、多彩なパラメーターの調整を録画中でも音を立てずに行うことができます。 ・HDMI同時出力(情報表示OFF可) 録画しながらHDMI同時出力を行うことが可能です。外部モニターを使った正確な映像確認や、外部レコーダーを使った非圧縮動画記録ができます。 ![]() 4. ハイエンドユーザーの期待に応える高い信頼性と操作性 瞬時に意図した設定ができる、新開発「クイックナビプロ」 ハイエンドユーザーが自在にカメラを操作し、より快適で直観的な撮影ができるよう、“α900”、“α700”で好評いただいたクイックナビをさらに進化させた新開発「クイックナビプロ」を搭載。設定情報を一目で確認できることに加えて、本機では新たに各項目の現在の設定値とその前後の選択肢の計3つの値を表示することで迅速に項目選択が可能な新インターフェースや、水準器表示に加え、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」ならではのヒストグラム表示を採用。直感的かつ確実に意図した設定値を選択でき、より高い操作性を実現しています。 ![]() 世界初(※3)動画2枚同時録画も実現。自在に保存設定ができる「デュアルスロット」 SDカードスロットとSD/MSカードスロットの2つのメディアスロットを搭載。両方のスロットにメモリーカードを入れることで、2枚のメディア間でのバックアップ用同時記録ができ、より確実な撮影を実現します。また、RAW/JPEG、静止画/動画の振り分け記録・メディア間コピーなど、目的に応じて自在に操作することも可能です。さらに、世界初※3動画の2枚同時録画も可能。大容量の動画データでも高速かつ確実に記録できる信頼性を実現します。 “WhiteMagic TM”技術を採用したソニー独自の新デザイン「3軸チルト液晶モニター」 ハイポジションやローポジションでの撮影はもとより、縦構図や横構図、三脚撮影など、どんな撮影スタイルでも無理なく撮影から画像確認までが行えるフレキシビリティーの高い可動式液晶モニターには、約122.9万ドット(VGA相当)の高精細「エクストラファイン液晶」を採用。液晶画面は、黒の再現性に優れる超低反射構造技術と、“α”で初となる“WhiteMagic TM”技術により、画素に白画素を追加することで、屋外晴天時での視認性が“α77”比で約2倍に向上し、高コントラストで深みのある色調の再現を実現するなど、使いやすさを向上しています。 ![]() 35mmフルサイズCMOSイメージセンサー搭載世界最軽量※3ボディを実現 ハイエンドユーザーの厳しい撮影環境での使用にも耐えられるよう、主要な外装カバーや内部フレームには、軽量で高強度なマグネシウム合金を採用しています。また、堅牢なボディを確保しつつ、軽量化との両立も達成。「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を採用することで、35mmフルサイズCMOSイメージセンサー搭載モデルでは世界最軽量(※3)812g(バッテリー・メディア含む)を実現し、35mmフルサイズCMOSイメージセンサーを搭載しながら軽快自在な撮影を可能にします。 防塵・防滴に配慮した設計 主要な操作ボタン・ダイヤル部へのシーリング処理や、メディア・ジャックカバー、各キャビネット部品の合わせ部を2重構造にすることで水滴、ほこりが侵入しにくくなるような対策を実施しています。 ごみやホコリがつきにくい「アンチダスト機能」 CMOSセンサー表面に新開発の特殊コーティングを採用。乾質系、湿質系の両方のゴミやほこりの付着を抑制しています。さらに電源オフのたびに自動でセンサーを振動させるアンチダスト駆動により、ゴミやほこりをセンサーにつきにくくしています。 ![]() レリーズ耐久性約20万回の高耐久性・信頼性を実現 約20万回にもおよぶレリーズテストをクリアした高耐久性の新開発シャッターユニットを採用。最高速度1/8000秒、フラッシュ同調速度1/250秒。高い連写性能も兼ね備え、撮影枚数の多いユーザーをサポートします。 本格撮影をサポートする、細部にこだわったボディデザイン 握りやすさを徹底的に検証し、手のひら全体がかかる高さや、指置きスペースも広く取ることで、さらにホールディング性を高めたグリップ。また、隣り合ったボタンのキートップ形状やボタン周囲の造形にも変化をつけ、ファインダーを覗いたままでの操作性も高めました。また、露出モードダイヤルにロック機構を設けるなど、安心感と機能性とを追求したデザインで快適な撮影をサポートします。 縦位置グリップ使用によるバッテリー3個駆動 別売の縦位置グリップを使えば、本体内のバッテリー1個に加えて計3個搭載することができ、3個のバッテリーにより、スタミナ約3倍の長時間撮影を実現します。カメラボディ内のバッテリー容量が十分なときは電源を切らずに、縦位置グリップ内のバッテリーを交換できます。また、動画撮影中でも電源を切らずにバッテリー交換が可能です。 マルチインターフェースシュー採用 アクセサリーシュー(ISO518準拠のシュー)を備えたソニー製のアクセサリーも装着可能で、フラッシュやマイクなど、静止画や動画撮影等のための多様なアクセサリーの制御・電源供給機能に対応した新開発のアクセサリーシューを採用。 ソニー製のカメラ(デジタルスチルカメラ/レンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー/レンズ交換式デジタルカメラなど)に共通のシューを新たに開発することにより、アクセサリーの互換性を拡大し、ユーザーに幅広い撮影体験の提供を実現しました。また、同梱のシューアダプター(ADP-MAA)を使えば、従来のオートロックアクセサリーシュー対応のアクセサリーも安心してご利用できます。 PCからカメラをコントロールする「PCリモート」 PCからの各種設定値の変更、静止画/動画の撮影や、撮影画像(静止画のみ)の自動データ転送が可能。スタジオ撮影のフローを効率化できます。 ※1 ISO50/64/80は拡張 ※2 画像サイズは460万画素(10コマ/秒)もしくは1000万画素(8コマ/秒)になります。 ※3 35mmフルサイズCMOSイメージセンサー搭載レンズ交換式デジタルカメラにおいて(2012年9月12日広報発表時点。ソニー調べ) |