寒い季節が終わり一気に暖かくなった新緑シーズン。気分が高鳴るのは人間だけではありません。この時期の動物園では、動物が元気に動き回る姿を見せ、さらに出産シーズンということもあり、かわいい動物の赤ちゃんを見ることができます。
GWは動物園での撮影がおすすめです。
動物園ぽさをなくそう
動物園での撮影で一番頭を悩ませるのが、柵や檻などの障害物をどのように扱うかではないでしょうか?最近の動物園は、より自然環境に近い姿を見られるよう工夫されているところが多く、障害物の問題を上手くクリアできれば、より迫力ある動物の姿を撮影することができるのです。一方で背景にも注意が必要です。背景にコンクリートの壁や餌の入ったバケツなどが写ってしまうと迫力も半減。木々を上手に配置し、大自然の風景を想像しながら撮影するのがポイントです。柵や檻を消す方法で一番スタンダードな方法が、望遠レンズで絞りを開き(F値を小さくして)、柵にギリギリまで近づく方法。動物が柵から離れていることが条件になりますが、奥の動物にピントが合うと、手前の柵はボケて消えてしまいます。被写体に選ぶ動物の大きさにもよりますが、35mm換算で300mm相当の焦点距離をカバーするズームレンズがあると便利です。多くの人で賑わうゴールデンウィークに三脚等を使用すると周りの方の迷惑になるので、手持ち撮影が可能な大きさのものを選びましょう。
動物をよく観察して一瞬を捉えよう
動物は種類によって動きに特徴があります。動物園によっては楽しい芸を披露してくれる場所も。そんな一瞬の表情を逃さないために、まずはしっかり観察して、動きの特徴をつかみましょう。最初のうちは食事の様子や毛づくろいなどの様子を狙ってみると良いかもしれません。動物の撮影で絶対行なってはいけないのがストロボを使った撮影です。多少暗いシーンでも、一瞬が捉えられるよう高感度に強いカメラが重宝します。また、根気よくカメラを安定して構えられるよう、見やすいファインダーと、咄嗟の動きに反応できるようAFポイントをすぐに動かせられる専用のセレクターがあると便利です。
障害物は檻だけではない
小動物や魚など、水槽越しの撮影にも注意が必要です。特に水族館などでは、周囲の明かりがガラス面に反射して映り込む場合があります。この写り込みを除去するためよく「偏光フィルター」が推奨されますが、実際使ってみると、全ての写り込みを消すのは至難の技。最初のうちは水槽面にレンズ前面を密着させて撮るのがベストでしょう。当然被写体が近距離になるので、近接も撮れる広角レンズが便利です。一部の広角レンズには前玉が湾曲して飛び出しているものもあり、これらは水槽面への密着に不向きですので、ご注意ください。
馬しかいない大人の動物園?
ゴールデンウィークから5月末にかけては、大きなレースが続く競馬のトップシーズン。目にも鮮やかな芝生の上を走る姿は、動物園では味わえない躍動感が感じられます。高速で駆け抜ける馬を捉えるには、シャッターボタンを半押し続けている間ピントを追い続けてくれる「コンティニュアスAF」と、レリーズモードを「高速連続撮影」に設定し、高速で連写できるように設定します。一部のミラーレスカメラではメモリへの書込み中に、ファインダーがブラックアウトする機種もあるため、ミラーレスカメラでも上位モデルか、一眼レフカメラの使用をおすすめします。
より連写性に優れた一眼カメラ
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今回紹介した作品は、フォトシェアリングサイト「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER(エビフォト)」に投稿されたものです。※一部マップカメラフォトプレビューサイトKasyapaより引用。
エビフォトでは使用機材はもちろん、撮影地の地図もリンクされているので、撮影スポットを探したり共有したりすることができます。ぜひご参加ください。