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SONY RX100Ⅳ インタビュー

RX100Ⅳ開発コンセプト
スーパースローモーション搭載の背景

SONY 木下氏:スーパースローモーションの撮影機能を搭載したカメラとしてRX100Ⅳの開発コンセプトについてお話させて頂きます。RX100シリーズは、初号機から一貫して「高画質を手のひらサイズに」をコンセプトとしてきました。

RX100Ⅳの開発を始めた当時、デジタル一眼を用いて動画を撮影する動画カメラマンや映像クリエイターの方が増えてきているという背景から、RX100Ⅳは、そのサブカメラとしての役割・需要を満たせるように動画機能を強化して開発されました。

マップカメラ:被写界深度の浅さを活かした映像表現はメインカメラにあたる大型の一眼カメラで、小型・軽量のRX100Ⅳはサブカメラとしてドローンに積載したり、一眼では不可能なハイフレームレートでのスーパースロー表現を加えたり、ということですね。

RX100Ⅳは最長5分間ではあるものの「4K XAVC S」での動画記録も可能ですので、人によってはメインカメラにもなり得る性能ですね。バッテリーのもちは少々不安ですが…。

SONY 木下氏:はい、長尺での記録やバッテリーのもちを気にされる方には同時に発売されたRX10IIもおすすめです。

ただ、RX100ⅣはUSB給電が可能になっていますので、バッテリーのもちを気にされる方にはモバイルバッテリーと合わせてご使用されると安心かと思います。

RX100Ⅳ 約298グラム RX10Ⅱ約813グラム

SONY 木下氏:話を戻しますが、スーパースローモーション機能を搭載するにあたって、イメージセンサーを刷新する必要がありました。それを実現させたのが「メモリ一体1.0型積層型CMOSセンサー」となります。

当初の“積層型CMOSセンサー”の技術は、スマートフォンのXperiaを小型化させる目的に採用されておりましたが、RXシリーズの積層型CMOSセンサーは、データの高速化を目的として搭載されました。

本来、”画素領域”の縁に配置されていた“高速信号処理回路”を重ねて配置することで、処理回路の面積を大幅に増やし、信号処理のスピードを飛躍的に向上させております。
さらに、出力されてきた信号が滞留しないよう、基盤裏にメモリ(DRAMチップ)も一体型とすることで、センサーから流れ込む信号をメモリで一時保管し、吸収しております。

このセンサー構造の革新により、従来の「1.0型裏面照射型CMOSセンサー」に比べ約5倍以上ものデータ読み出し速度を実現しています。

CMOSイメージセンサー比較

従来の1.0型裏面商社型CMOSイメージセンサー

従来の1.0型裏面商社型CMOSイメージセンサー

新開発 メモリ一体1.0型積層型CMOSイメージセンサー

新開発 メモリ一体1.0型積層型CMOSイメージセンサー

メモリー一体型積層型CMOSイメージセンサーの構造

マップカメラ:なるほど。本来センサーの構造とういうのはすでに完成されているという印象が強いのですが、配線を裏側に回し集光効率を高めた「裏面照射型CMOS」に続き、 今回採用された「メモリ一体1.0型積層型CMOSセンサー」はセンサーの仕組みを熟知しているSONYだからこその強みが出ていると感じます。

業務用カメラでしか実現できなかった映像体験が手のひらサイズで実現

スーパースローモーション機能について

画質優先モードは撮影時間約2秒。撮影時間優先モードは撮影時間約4秒。

マップカメラ:画質優先モードを使用した場合の撮影時間は2秒間、撮影時間優先でも4秒間となると、決定的瞬間を収めるのは難しそうに感じますね…。

SONY 木下氏:はい、一般的にはそういった感覚だと思います。
ただ、弊社のプロ向けビデオカメラにおいても4または8秒間が実際の撮影時間となっておりますので、スーパースロー撮影とはそもそもがそういったものであるともいえます。

スーパースローモーション撮影をする際には、RECボタンを押してから撮影を開始する「スタートトリガー」という設定に加え、RECボタンを押す前の2 or 4秒間のスローモーションを記録する「エンドトリガー」という設定も用意しております。不意に訪れる決定的瞬間に対応するために、このエンドトリガー機能をうまく活用して頂くと良いと思います。

マップカメラ:最近そういった機能を持った小型カメラがちらほら発売されているように、カメラ内のメモリーにセンサーから取り込んだ映像信号をバッファリングしているわけですね。
たしかにエンドトリガー機能を使えば、被写体の動きを読まなければならない難しさが軽減されます。
ちなみにいわゆるハイフレームレートと呼べるような240fps~960fpsの設定の中で、被写体によっての推奨設定などはありますか?

SONY 木下氏:おおまかにですが、240fpsは人の動きや表情の変化などをスローで楽しむ用途向け、480fpsは水や動物の一瞬の動きをスローで楽しむ用途、最後に960fpsは蜂の羽ばたきや昆虫の飛び立つ瞬間をドラマチックに演出を撮影することに向いています。

マップカメラ:なるほど、簡潔でわかりやすいですね。
総じて今話して頂いたものが一般ユーザーに想定できるような被写体ということですね。

SONY 木下氏:はい、撮影するうえでのポイントもいくつかございまして、スーパースローモーションは明るい環境、例えば天候の良い屋外でのシーンや明るい屋内で撮影いただくことをおすすめします。

また、撮影スタンバイ状態になりますと画角や露出、フォーカスなどの設定は全て固定されますので、これらの撮影設定は全て完了させてからスタンバイ状態に入れていただければと思います。

プロのように撮れる、スーパースローモーションの実力

マップカメラ:RX100Ⅳの小型ボディのメリットはわかりやすい部分だと思いますが、その他のアピールポイントについてお聞かせください。

SONY 木下氏:記録後にカメラ内ですぐにスーパースロー動画を再生して楽しむことが可能なところです。
ウェアラブルカメラなどに搭載されているハイフレームレート記録は、撮影後に編集ソフトを用いることによって初めてスーパースローモーション動画として成立します。

また、スマートフォンで撮影した場合も多くは本体内での編集が必要となっています。
画質という部分でも優れておりまして、1インチの大型センサーの表現力で、240fps記録ならばほぼフルHD相当の画質でお楽しみいただけます。

プロ向けビデオカメラに肉薄する性能

SONY 木下氏:先ほども触れましたが、SONY製のプロ向けビデオカメラに搭載されたスーパースローモーション機能が大きな評価をいただきましたが、それに肉薄する性能をRX100Ⅳの手のひらサイズで実現できています。

マップカメラ:ありがとうございました。
RX100シリーズと言えば写真撮影用のこだわりのコンパクトデジタルカメラ、というイメージが強かったですが、4K動画記録に加え、今回ご紹介頂いたハイフレームレート記録を活かしたスーパースローモーション動画撮影も含めて、非常に多彩なカメラであることがわかりました。
今回のキャンペーンを通して、ぜひ多くの皆様にお手に取って頂けたらと思います。

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