スーパースローモーション機能について

マップカメラ:画質優先モードを使用した場合の撮影時間は2秒間、撮影時間優先でも4秒間となると、決定的瞬間を収めるのは難しそうに感じますね…。
SONY 木下氏:はい、一般的にはそういった感覚だと思います。
ただ、弊社のプロ向けビデオカメラにおいても4または8秒間が実際の撮影時間となっておりますので、スーパースロー撮影とはそもそもがそういったものであるともいえます。
スーパースローモーション撮影をする際には、RECボタンを押してから撮影を開始する「スタートトリガー」という設定に加え、RECボタンを押す前の2 or 4秒間のスローモーションを記録する「エンドトリガー」という設定も用意しております。不意に訪れる決定的瞬間に対応するために、このエンドトリガー機能をうまく活用して頂くと良いと思います。
マップカメラ:最近そういった機能を持った小型カメラがちらほら発売されているように、カメラ内のメモリーにセンサーから取り込んだ映像信号をバッファリングしているわけですね。
たしかにエンドトリガー機能を使えば、被写体の動きを読まなければならない難しさが軽減されます。
ちなみにいわゆるハイフレームレートと呼べるような240fps~960fpsの設定の中で、被写体によっての推奨設定などはありますか?
SONY 木下氏:おおまかにですが、240fpsは人の動きや表情の変化などをスローで楽しむ用途向け、480fpsは水や動物の一瞬の動きをスローで楽しむ用途、最後に960fpsは蜂の羽ばたきや昆虫の飛び立つ瞬間をドラマチックに演出を撮影することに向いています。
マップカメラ:なるほど、簡潔でわかりやすいですね。
総じて今話して頂いたものが一般ユーザーに想定できるような被写体ということですね。
SONY 木下氏:はい、撮影するうえでのポイントもいくつかございまして、スーパースローモーションは明るい環境、例えば天候の良い屋外でのシーンや明るい屋内で撮影いただくことをおすすめします。
また、撮影スタンバイ状態になりますと画角や露出、フォーカスなどの設定は全て固定されますので、これらの撮影設定は全て完了させてからスタンバイ状態に入れていただければと思います。