フジフイルムは肌色の発色がとてもポートレート向きだと評判で、フジのカメラを好んで使っている方は私の周りにもたくさんいます。
そして、評判が良いのはカメラだけではありません。XFレンズもどれを選ぶか迷ってしまうくらいの銘玉ぞろいで、当サイトMapCamera.comでも新品・中古問わず大人気。特に中古は入荷するとすぐ売れてしまうほど!
今回より始まりました
『XF Lenses meets...』は、XFレンズを使用した魅力的な作例写真をご紹介致します。
そして、栄えある第一回目はフジフイルムの得意とする
ポートレート写真が登場!気になる使用レンズは、ポートレートレンズの王道!
『XF56mm F1.2R』です。
カメラマンには
プロダクトデザイナーであり写真家の半杭 誠一郎氏をお招きしました。
普段からポートレートを主に撮影されている半杭氏のポートレート写真をお楽しみください!
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最近FUJIFILMのX70を買った友人の瞳ちゃんを誘い、代官山の撮影散歩に出かけた。
彼女の撮影中の姿を撮ろうと思いポートレート用のレンズを何本か持って出かけたが、
まずは大好きな「XF56mmF1.2R」を「X-Pro2」に取り付けた。
今までもX-Pro1やX-T1等を使ってきたが、X-Pro2は一皮剥けた感じがする。
ボディの剛性感が上がったことももちろんだが、今回から採用されたフォーカスレバーが最高に使いやすい。 |
X-Pro2+XF56mm F1.2R / F1.2 1/1250 ISO400
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まずはXF56mmF1.2Rならではの浅い被写界深度を生かしたポートレートを撮ろうと思い、二人で歩き始めた。
自由にあちこち撮影する彼女にレンズを向けて、シャッターを何枚も切る。
絞りは開放あたりに固定したまま、彼女を追いかけた。
髪を1本1本シャープに写し出し、背景は優しくボケる。
これだぁ、これなんだなぁ!
奥行きと立体感がある写真が撮れる。
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X-Pro2+XF56mm F1.2R / F1.2 1/450 ISO400
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X-Pro2+XF56mm F1.2R / F1.2 1/550 ISO400
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雑貨店のウインドウディスプレイを覗く彼女を撮る。
手前から背景までのなだらかなボケが、ピントの合った彼女をより立体的に引き立たせる。 |
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絞り開放で、手前の睫にピントを合わせる。
ゾーンフォーカス+顔検出ON/瞳AFに設定しておけば、安心して撮影をすることが出来る。 |
X-Pro2+XF56mm F1.2R / F1.2 1/250 ISO400
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X-Pro2+XF56mm F1.2R / F1.4 1/500 ISO400
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日が傾くころに、見晴らしの良い公園にたどり着いた。
沢山の人が居たが、ボディ前面のファインダー切り替えレバーを使用して光学ファインダーに切り替え、構図の中に人が入って来ないようにフレーミングをして彼女を撮った。
一瞬、優しい風が吹いて彼女の髪がたなびいた。
最高の1枚が撮れて僕は満足した。 |
X-Pro2の重量が500g程、XF 56mmF1.2 Rが400gという、合わせて1kgにもならない軽量さが散歩写真でも使いやすい。
装着時のボディとレンズのバランスも丁度良く、また、X-Pro1より盛り上がったグリップのおかげで安定感が増した。
XF 56mmF1.2 Rは他のXシリーズにももちろん似合うが、X-Pro2に付けると精悍さが増して、よりカッコ良い。
散歩やデート、そして家族とのお出かけにもぜひ持ち出して素晴らしい写真を撮っていただきたい組み合わせだ。
PHOTO & TEXT:半杭 誠一郎
MODEL:前濱 瞳
半杭 誠一郎
アルティザン&アーティスト創業デザイナー。
Leicaで写真を撮り始め、それが昂じて
カメラバッグやアクセサリーのデザインを始める。
同社退任後、写真家山田慎二氏に師事。
2014年よりフリーで活動。
公益社団法人 日本広告写真家協会正会員(APA) |
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